タケダは、「ミッション」、「ビジョン」、「バリュー」、「戦略ロードマップ」で構成される「経営の基本精神」をグループ全体で共有し、規律のある健全な企業文化の醸成を図っています。
このもとに、タケダは、リスクマネジメントを内部統制と一体となって機能するコーポレート・ガバナンスの重要な構成要素として捉え、リスクマネジメント体制の整備を図っています。 タケダは、グループで統制のある対応を図るとともに、グループ各社におけるリスク・危機への適切な対応および事業継続が行われる体制の構築を推進しています。リスク管理に際しては、「グローバルリスク管理ポリシー」および「グローバル危機管理ポリシー」により、事業継続計画を含むタケダのリスク管理体制および発生した危機の管理体制をそれぞれ定めています。「グローバルリスク管理ポリシー」は、戦略に合致したリスクの選択、およびリスク対応の向上を目的とし、重要なリスクの特定、測定、低減、報告を行うにあたり、統一された手順を提供しています。
タケダの主要なリスクは、研究開発、知的財産権、特許権満了等による売上低下、副作用、薬剤費抑制策による価格引き下げ、為替変動、企業買収、カントリーリスク、安定供給、訴訟、ITセキュリテおよび情報管理などがあげられます。各部門の責任者は、あらゆる損失危険要因について、その担当領域ごとに、中期計画・年間計画の策定・実施の中で、計数面および定性面から管理を行うとともに、リスクの程度・内容に応じた対応策・コンティンジェンシープランに基づき回避措置、最小化措置を行っています。危機管理に関する基本的な考え方、原則・基準をまとめた「グローバル危機管理ポリシー」に従い、発生が予測される危機に対し可能な限りの予防措置を講じています。また本ポリシーに沿って、危機の種類に応じて的確・迅速に対応できるような体制・仕組みを構築し、危機が発生してもタケダが受ける人的・経済的被害や社会に及ぼす影響を最小限に抑えるようにしています。
タケダグループ各社は、それぞれの自己責任において、危機管理体制の構築、予防措置と発生時の対策を実施します。グループへの影響度が大きく、タケダ全体での対応が必要な事態には、武田薬品の社長CEOを委員長とする「グローバル危機管理委員会」で統一的に情報・状況を把握し、グループ各社に対する対策の指示とフォローを行います。