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人生を大きく好転させる可能性のある医薬品を届けるために、定めた道を進む

武田薬品工業株式会社 代表取締役社長兼CEO クリストフ・ウェバー

 

私はよく、社外の方から、タケダならではのパーパス(事業を通じて実現する私たちの存在意義)は何か、と問われることがあります。その様な時、私は迷わずに、シンプルかつ深い意味をもつ一言で答えます。「私たちのパーパスは、人々の生活・人生を大きく好転させる可能性を持つ医薬品を届けることです」と。タケダのすべての活動は、「患者さんのためにもっとできることはないか」という問いかけから始まります。これは事業におけるサイエンスと革新の探求に表れており、また、患者さんの人生に意味のある影響を届けたいと日々奮闘するタケダの従業員の姿にも表れています。私は、タケダで働く従業員が力を合わせて成し遂げている進歩を誇りに思うとともに、この企業を率いることができることを光栄に感じています。

 

タケダは、240年の歴史を持つ企業であり、「誠実:公正・正直・不屈」という価値観に基づき、すべての患者さんのために、ともに働く仲間のために、そしていのちを育む地球のために、という私たちの約束を形成してきました。私たちは、1.患者さんに寄り添い(Patient)、2.人々と信頼関係を築き(Trust)、3.社会的評価を向上させ(Reputation)、4.事業を発展させる(Business)という順に考え実践することを日々の行動指針としています。私が社長に就任してからの7年間、当社は並外れた変革の旅を続けてきましたが、その道しるべとなったのが、この価値観(バリュー)なのです。 

 

2014年、私たちは、研究開発パイプラインを強化すると同時に、世界中の患者さんに革新的な医薬品をお届けするために、事業規模の拡大に着手しました。研究開発型企業である当社にとって、革新的なパイプラインがすべてです。このことは、再構築し強化されたパイプラインに表れており、40以上の新規候補物質(NME)を保有しています。そのうち90%は 5年前には存在していなかったものです。将来的には、2024年度末までに複数の革新的な医薬品の上市を見込んでいます。人々の生活・人生を大きく好転させる可能性を持つこれらの医薬品を患者さんにお届けできるという期待を胸に、まい進していきます。

 

私たちの仕事では、開発プロセスの早い段階から患者さんの声に耳を傾け、患者さんの視点を考慮することで、人々から開発が待たれているようなニーズ(アンメットニーズ)に対応するよう努めています。さらに、社内の強力な研究能力と、スタートアップ企業、バイオテクノロジー、アカデミアなどの200以上の外部パートナーシップを備えた研究開発エンジンにより、革新的なアイデアをもたらすのに役立っています。これらの協力関係を通じて、私たちは、患者さんのためにベスト・イン・クラスまたはファースト・イン・クラスの医薬品を開発し、サイエンスの最先端で次世代の治療法の開発をリードすることができます。

 

私は、これからの道のりと、私たちが患者さんや地域社会、そして地球に与えられるプラスの影響に期待しています。これまでの道のりは並大抵のものではなく、タケダを形作る意欲と革新性に満ちた従業員の存在なしには私たちの成長はあり得ませんでした。未来に向けて、データやデジタル技術を用いて働き方を変革するために従業員に投資することも、必要不可欠と考えています。この考えのもと、データサイエンス、アドバンスドアナリティクス、クラウドコンピューティング、ソフトウェアエンジニアリング、ソリューションに特化した製品チームなどの専門的な職務における新たな雇用を創出してまいります。

 

「世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献する」という、私たちの存在意義と意欲的かつ大きなプランを考える上で、先日、フォーチュン社のCEOであるアラン・マレー氏と、タケダの次なる展望について語り合いました。当社がバイオ医薬品のリーディングカンパニーへと成長し、価値観と研究開発を重視したアプローチについては、こちら*(英語動画)で詳しくご紹介しています。

 


1.ベスト・イン・クラス:そのモダリティ(創薬手法)群の中で最良のベネフィットリスクを有するもの

2.ファースト・イン・クラス:同一のモダリティ(創薬手法)の中で最初に上市されたもの

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