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グローバルCSRプログラムを通じて保健システム強化の持続可能性を実現する

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Photo credit goes to Seed Global Health

第77回国連総会を前に、当社のグローバルCSRプログラムは、従業員やパートナー、業界の専門家を招いたトークセッションを開催し、保健システム強化のための解決策について話し合いました。

国連総会の関連イベントの一環として、「今後進むべき先は? 保健システム強化におけるDE&Iの推進を通じた持続可能性の実現 (原題:Where do we go from here? Realizing sustainability through advancing DE&I in health systems strengthening)"をオンラインで開催しました。 
このウェビナーでは、タケダのパートナーであるBridges to Development、Pathfinder International、Seed Global Healthの活動に焦点を当てて、世界各地において、団体独自の方法でヘルスケアの持続可能性を実現する方法について語りました。


ターニング・ポイント「何に(What)」ではなく、「どのように(How)」にフォーカスする

医師や看護師などの医療従事者の教育およびトレーニングを支援するSeed Global HealthのCEOであるヴァネッサ・ケリー博士(Dr. Vanessa Kerry)はイベントの冒頭で「私たちは今、まさに危機に直面しています。COVID-19の大流行によって、世の中に存在していた不公平さはさらに悪化しました。不公平とは、歴史、文化、人種差別、そして私たちが責任を持たなければならない多くの古い社会経済システムに根差したものです」。

ケリー博士はまた、持続可能なインパクトの達成は時間を要するものであり、既成概念にとらわれない思考が不可欠であるとの認識を示し、イベントで語るべき重要トピックを示唆しました。「私たちは、サステナビリティの実現のために、どのように、これまでとは違う手法をとるのか、どのように現状に挑戦するかについて考える必要があります。私たちは何が必要なのか(What)については頻繁に議論してきましたが、どのように動くか(How)については、あまり深く議論を重ねてきませんでした」と加えました。 

 

“通常通りに(Business as usual)”は、もはや常識ではなくなった

健康増進と気候変動に対するレジリエンス(回復力)構築に向けた女性と少女たちのリーダーシップ強化に取り組むPathfinder Internationalの南アジア・中東担当プレジデントであるタビンダ・サロシュ博士(Dr. Tabinda Sarosh)にとって、「どのように(How)」の問いは、特に自然災害が多く、また脆弱な環境において、保健システムのレジリエンスを構築することから始まります。サロシュ博士は、被災者を支援し、刻々と変化する課題に備えるためには、被災者を変革の担い手として位置づけ、公平な保健サービスへのアクセスを確保することが重要であると説明しました。

サロシュ博士は、「私たちは、コミュニティから得た知見をシステムへ還元し、また、女性たちが保健サービスにアクセスし、地域の資源管理に協働で取り組み、もう一方では保健システムの対応能力の見直しを進めます。それは、通常通りに運営を続ける“平常運転”ではありません。今日、保健システムのレジリエンスについて語るとき、私たちは単発のコスト・価格的な状況を見るだけでなく、頻繁に起こりうる大きなディスラプション(破壊的変化)について話しているのです」 と語りました。


チェンジドライバーとしてのローカルナレッジの活用

顧みられない熱帯病の治療提供、コミュニティのエンパワーメント、ヘルスワーカー能力強化、および保健システム強化を支援するBridges to Developmentのマネージングパートナーであるアラン・ブルックス博士(Dr. Alan Brooks)は、保健システムの強化におけるコミュニティと統合的アプローチの重要性を紹介しました。「タケダとのパートナーシップは、まず、コミュニティの人々や彼らの時間を最も尊重できるものは何か、彼らのニーズを本当に満たすものは何か、彼らが望むサービスはどこにあるのかを議論することから始まりました。そして、その結果、5つの疾患をターゲットとし、その周辺のサービスを1つのポートフォリオと一連の活動に統合するという、統合的なアプローチにたどり着いたのです。」

保健システムにおける既存の知識がいかに膨大であるかを鑑み、Bridges to Developmentは、トレーニングや能力開発のアプローチを、既存のヘルスワーカーの経験を活かし構築する、ピアツーピアのネットワークの強化施策にシフトさせました。そして、ヘルスワーカーは、ネットワーク全体の活動をどのように拡大させるかを、自分たちで計画し、実行しました。 「このような内発的な動機付けとコミュニティの皆さんが蓄積している知識は、たとえ脆弱な環境であっても、保健サービスを維持するための変化をもたらし、正しい声を増幅させる強力な推進力となり得るのです」とブルックス博士は語りました。

 

正しいストーリーを広める

科学技術記者であり、ウガンダの保健ジャーナリスト・ネットワークの創設者であるエスター・ナカジ氏(Ms. Esther Nakkazi)は、世界、国、地域のすべてのレベルで、健康の公平性と包括性におけるリーダーのストーリーに焦点を当てることの重要性と課題について語りました。「私たちは地元で活動する者として、アフリカ人として、そしてジャーナリストとして、保健システム強化への投資において推進役を果たす必要があります。資金拠出者/サポーターがプログラムに資金を拠出するのは良いことですが、私たちの政府や私たち自身にも、保健システムが持続的に機能するように投資するよう働きかける必要があります」と指摘しました。

また、ナカジ氏は、保健システム強化に焦点を当てた施策の成果を測る上で、データが不可欠な役割を果たすことを強調しました。データは最新のものでなければならず、誰もが理解できる共通の価値観に沿ったものでなければなりません。一貫性があり、測定可能で、共通の目標に到達できるものが必要なのです。

タケダでは、新たなパートナーを募集しています

タケダのグローバルCSRプログラムは、途上国や新興国における保健システムの強化や保健医療アクセスの改善に向けたタケダの継続的な注力を示すものです。タケダは毎年、グローバルヘルスの課題解決に革新的な方法で取り組み、現地のニーズに対応している実績のあるパートナーを積極的に探しています。パートナーになる方法と2023年度の公募案件(RFP)プロセスの詳細については、こちらをご覧ください。