武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、本日、2022年度の業績を公表しましたのでお知らせします。2022年度の業績は、成長製品・新製品の成長が牽引し、マネジメントガイダンスを達成または上回りました。
当社代表取締役社長CEOのクリストフ・ウェバー(Christophe Weber)は次のように述べています。
「2022年度は再び力強い業績となり、事業戦略を完遂し革新的なパイプラインが進展したことにより、患者さんに真に革新的な治療を提供することができました。パイプラインの重要なマイルストーンとして、デング熱ワクチンQDENGA®の初承認、TAK-755とfazirsiranの良好な後期臨床試験データの読み出し、免疫介在性疾患におけるTAK-279の取得が挙げられます。
レバレッジの低下、更には成長への投資と株主還元という新たな局面を反映し、資本配分に関する基本方針を更新しました。毎年の年間配当金を増額または維持する累進的な配当方針を採用し、2023年度には、将来の成長に対する自信を背景に増配を予定しています。
2023年度は、後発品の参入や新型コロナウイルスワクチンの需要減による一時的な向かい風を受ける見通しですが、成長製品・新製品の力強い勢いが近い将来、成長への回帰を促進すると自信を深めています。世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献するという私たちの存在意義を果たすため、研究開発、データとテクノロジーへの投資を通じて、長期的な競争力を強化し続けてまいります。」
当社チーフ フィナンシャル オフィサーのコスタ・サルウコス(Costa Saroukos)は次のように述べています。
「マネジメントガイダンスを達成または上回り、約1.2兆円という過去最高のCore営業利益を記録した2022年度の結果をご報告できることを嬉しく思います。売上収益と利益は、CERベースで19%成長した成長製品・新製品により牽引されました。
また、強固な財務規律とフリー・キャッシュ・フローにより、迅速にレバレッジを低下させながら、成長に向けた投資を行うことができました。その結果、15年ぶりに一株当たり年間配当金180円から188円へ増配する見通しです。
2023年度の見通しは、予想される後発品の影響や新型コロナウイルスワクチンの貢献度の低下を反映していますが、これらの影響を考慮しても、1兆円以上のCore営業利益を予想しています。財務ベースのEPS予想成長率も影響を受けますが、主要ビジネス領域の勢いを反映しない一時的要因によるものです。当社は、成長への見通しに自信を持っており、今回の増配の予定はその自信を裏付けるものです。」
財務ハイライト
2022年度実績
(億円、EPSを除く) |
財務ベース |
COREベース(c) |
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2022年度 |
対前年度 |
2022年度 |
対前年度 |
対前年度 |
|
売上収益 |
40,275 |
+12.8% |
40,275 |
+17.7% |
+3.5% |
営業利益 |
4,905 |
+6.4% |
11,884 |
+24.4% |
+9.1% |
営業利益率 |
12.2% |
△0.7pp |
29.5% |
+1.6pp |
|
当期利益 |
3,170 |
+37.8% |
8,664 |
+30.5% |
+13.1% |
EPS(円) |
204 |
+38.8% |
558 |
+31.5% |
+13.9% |
営業活動によるキャッシュ・フロー |
9,772 |
△13.0% |
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フリー・キャッシュ・フロー(IFRSに非準拠)(a)(b) |
4,462 |
△52.7% |
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(a)当社のIFRSに準拠しない財務指標のさらなる詳細については当社のホームページをご参照ください。
https://www.takeda.com/jp/investors/financial-results/
(b)当社のフリー・キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローから、有形固定資産の取得、無形資産の取得、投資の取得及び即時的または一般的な業務用に使用できないいかなるその他の現金を控除し、有形固定資産の売却による収入、投資や事業の売却による収入、売却による現金及び売却した現金同等物の純額を加算し、調整しています。
(c)Coreベースの業績は、IFRSに準拠して算出される財務ベースの業績から、無形資産償却費および減損損失、その他の営業収益および営業費用、特定のジョイントベンチャー関連の会計処理の影響、非定常的な事象に基づく影響、企業買収に係る会計処理の影響や買収関連費用など、本業に起因しない(非中核)事象による影響を、各勘定科目に該当する範囲で調整して算出されます。
(d)CER(Constant Exchange Rate:恒常為替レート)は、当年度の一定期間の経営成績について、前年度の同期間に適用した為替レートを用いて換算することにより、為替影響を控除したものです。
5つの主要ビジネス領域に関する業績アップデート
2022年度の主要ビジネス領域の伸長は、財務ベース売上収益が1兆5,948億円となり、CERベースで19%成長した成長製品・新製品1が牽引しました。
パイプラインに関するアップデート
勢いのある多様なパイプラインにより、引き続き患者さんに新たな治療をお届けすることができました。2022年度第3四半期業績公表以降から現在までのアップデートは、以下の通りです。
その他の主な取組み
当社は、タケダのバリュー(価値観)に基づき、長期的な価値を創造することに取り組んでいます。2022年度における企業の社会、環境、そしてサステナビリティに関する主な取組みには、以下が含まれます。
2023年度の見通し
(億円) |
2023年度業績予想 |
2023年度マネジメント |
売上収益 |
38,400 |
|
Core売上収益 |
38,400 |
一桁台前半%の減少 |
財務ベース営業利益 |
3,490 |
|
Core営業利益 |
10,150 |
10%台前半の減少 |
当期利益 |
1,420 |
|
EPS(円) |
91 |
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Core EPS(円) |
434 |
20%台前半の減少 |
フリー・キャッシュ・フロー |
4,000 - 5,000 |
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1株当たりの年間配当(円) |
188 |
フリー・キャッシュ・フローの予想には、 Nimbus社からのTAK-279の取得(10億米ドル)およびHUTCHMED社からのフルキンチニブのライセンス権の取得(4億米ドル)に関連する支出合計の約1,800億円を反映しています。TAK-279の取得に関連する支払いの10億米ドルは、40億米ドルの一時金支払いのうち、2023年4月に支払った9億米ドルと2023年8月に支払い予定の1億米ドルの合計です。
当社の2022年度業績ならびに2022年度通期業績予想とマネジメントガイダンスの前提条件を含むその他の財務情報の詳細については、こちらをご覧ください。https://www.takeda.com/jp/investors/financial-results/
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献することを目指しています。消化器系・炎症性疾患、希少疾患、血漿分画製剤、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、オンコロジー(がん)、ワクチンといった主要な疾患領域および事業分野において、革新的な医薬品の創出に向けて取り組んでいます。パートナーとともに、強固かつ多様なパイプラインを構築することで新たな治療選択肢をお届けし、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。武田薬品は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。2世紀以上にわたり形作られてきた価値観に基づき、社会における存在意義(パーパス)を果たすため、約80の国と地域で活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。
クリストファー・オライリー
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ブレンダン・ジェニングス
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武田薬品が直接的に、又は間接的に投資している会社は別々の会社になります。本ニュースリリースにおいて、「武田薬品」という用語は、武田薬品及びその子会社全般を参照するものとして便宜上使われていることがあり得ます。同様に、「当社(we、us及びour)」という用語は、子会社全般又はそこで勤務する者を参照していることもあり得ます。これらの用語は、特定の会社を明らかにすることが有益な目的を与えない場合に用いられることもあり得ます。
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武田薬品の財務諸表は、国際会計基準(以下、「IFRS」)に基づいて作成されております。
本ニュースリリース及び本ニュースリリースに関して配布された資料には、Core売上収益、Core営業利益、Core当期利益、Core EPS、CER(Constant Exchange Rate:恒常為替レート)ベースの増減、純有利子負債、EBITDA、調整後EBITDA、フリー・キャッシュ・フローのように、IFRSに準拠しない財務指標が含まれています。当社経営陣は業績評価並びに経営及び投資判断を、IFRS及び本ニュースリリースに含まれるIFRSに準拠しない財務指標に基づいて行っています。IFRSに準拠しない財務指標においては、最も良く対応するIFRS財務指標では含まれることとなる、又は異なる数値となる一定の利益、コスト及びキャッシュ・フロー項目を除外しております。IFRSに準拠しない財務指標を提供することで、当社経営陣は、投資家の皆様に対し、武田薬品の経営状況及びCore業績の更なる分析のための為替変動の影響を含む付加的な情報を提供したいと考えております。IFRSに準拠しない財務指標は、IFRSに準拠するものではなく、付加的なものであり、また、IFRSに準拠する財務指標に代替するものではありません(IFRSに準拠する財務指標を「財務ベース」指標として参照している場合があります)。投資家の皆様におかれましては、IFRSに準拠しない財務指標につき、その定義と、これらに最も良く対応するIFRS準拠財務指標との調整表をご参照くださいますようお願い申しあげます。当社のIFRSに準拠しない財務指標に関する詳細及びこれらに最も良く対応するIFRS準拠財務指標については、当社の2022年度第3四半期決算説明会プレゼンテーション資料(https://www.takeda.com/jp/investors/financial-results/)の末尾にあるappendixをご参照ください。
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1タケダの成長製品・新製品の定義については当社の2022年度決算説明会プレゼンテーション資料(https://www.takeda.com/jp/investors/financial-results/ )のスライド18をご参照ください。