武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、本日、2021年度の業績を公表しましたのでお知らせします。成長製品の伸長、新製品の上市ならびに主要なビジネス領域全体での成長が牽引し、力強い業績を達成しました。
当社代表取締役社長CEOのクリストフ・ウェバー(Christophe Weber)は次のように述べています。
「当社の成長製品に牽引され、2021年度も力強い業績を報告できたことを嬉しく思います。患者さんへの貢献や、当社の成長の勢いを考えると力づけられます。EXKIVITY®とLIVTENCITY™の承認および上市で示されたように、約40の臨床段階にある革新的なパイプラインの将来性にも期待を抱いています。
当社の長期的な目標は、サイエンスに基づき、最も信頼されるデジタルバイオ医薬品企業として成長し続けることです。私は、戦略の実行により得られた2021年度の力強い業績により、当社が進んでいる道への自信を深めています。」
当社チーフ フィナンシャル オフィサーのコスタ・サルウコス(Costa Saroukos)は次のように述べています。
「当社のマネジメントガイダンスに対する2021年度の力強い業績は、2022年度も引き続き売上収益が成長し、キャッシュ・フローを創出するという見通しの揺るぎない根拠となります。これにより、当社は、患者さんや株主の皆様に最大限の価値を提供するための資本配分が可能となります。当社は研究開発、新製品の上市およびその他の成長ドライバーに投資しつつ、負債を迅速に削減し、株主還元を継続します。」
財務・ビジネスハイライト
2021年度実績
(億円) |
財務ベース |
COREベース(b) |
実質ベース(c) |
||
2021年度 |
対前年度 |
2021年度 |
対前年度 |
||
売上収益 |
35,690 |
+11.6% |
34,205 |
+7.0% |
+7.4% |
営業利益 |
4,608 |
△9.5% |
9,552 |
△1.3% |
+5.4% |
営業利益率 |
12.9% |
△3.0pp |
27.9% |
△2.3pp |
28.0% |
当期利益 |
2,301 |
△38.8% |
6,637 |
+1.3% |
|
EPS(円) |
147 |
△38.9% |
425 |
+1.2% |
+9.4% |
営業活動による |
11,231 |
+11.1% |
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フリー・キャッシュ・フロー(IFRSに非準拠) (a) (d) |
9,437 |
△23.8% |
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(a)当社のIFRSに準拠しない財務指標のさらなる詳細については当社ホームページをご参照ください。https://www.takeda.com/jp/investors/financial-results/
(b) Coreベースの業績は、IFRSに準拠して算出される財務ベースの業績から、無形資産償却費および減損損失、その他の営業収益および営業費用、特定のジョイントベンチャー関連の会計処理の影響、非定常的な事象に基づく影響、企業買収に係る会計処理の影響や買収関連費用など、本業に起因しない(非中核)事象による影響を、各勘定科目に該当する範囲で調整して算出されます。
(c) 「実質的な成長」は、当年度と前年度(四半期もしくは年間)の業績を共通の基準で比較するものであり、マネジメントによる業績評価に使用されています。これら共通の基準で比較される業績は、年間計画レートを用いた為替レートを一定として、事業等の売却による影響およびその他の非定常的もしくは特別な事象に基づく影響、本業に起因しない(非中核)事象による影響を控除し算定されます。
(d)当社のフリー・キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローから、有形固定資産の取得、無形資産の取得、投資の取得及び即時的または一般的な業務用に使用できないいかなるその他の現金を控除し、有形固定資産の売却による収入、投資や事業の売却による収入、売却による現金の純額及び売却した現金同等物を加算し、調整しています。
5つの主要ビジネス領域に関する業績アップデート
製品に関するハイライト
製品名 |
財務ベース製品売上収益(億円) |
財務ベース売上収益成長率(対前年度) |
実質的な売上収益 |
エンティビオ |
5,218 |
+22% |
+15% |
タクザイロ |
1,032 |
+19% |
+12% |
免疫グロブリン製剤 |
3,859 |
+15% |
+9% |
アルブミン製剤 |
900 |
+56% |
+42% |
アルンブリグ® |
136 |
+55% |
+47% |
パイプラインに関するアップデート
当社は、臨床開発段階にある約40の新規候補物質のパイプラインを通じて、ファースト・イン・クラスまたはベスト・イン・クラスの治療薬候補を着実に前進させることに努めています。これら開発品目の90%は6年前には存在していませんでした。自社開発の強みや、強固なパートナーシップ、革新的な研究エンジンを活用し、主要な疾患領域における未だ有効な治療法が確立されていない疾患に対する高い医療ニーズに応え、患者さんに革新的な医薬品をお届けすることに注力しています。
2021年度は、当社として単年度では最多の新規候補物質の承認(日本(4件)、中国(3件)、米国(2件)、欧州(1件))を取得しました。また、2021年(暦年)は、日本での新薬承認取得件数で首位となりました。 2021年度第4四半期およびそれ以降のパイプラインに関する重要なアップデートは、以下の通りです。
2022年度ガイダンス
(億円) |
2021年度実績 |
2022年度業績 |
対前年度 |
2022年度マネジメント |
|
売上収益 |
35,690 |
36,900 |
+3.4% |
||
Core売上収益 |
34,205 |
36,900 |
+7.9% |
一桁台前半 |
|
営業利益 |
4,608 |
5,200 |
+12.8% |
||
Core営業利益 |
9,552 |
11,000 |
+15.2% |
一桁台後半 |
|
当期利益 |
2,301 |
2,920 |
+26.9% |
|
|
EPS(円) |
147 |
188 |
+27.9% |
||
Core EPS(円) |
425 |
484 |
+14.0% |
一桁台後半 |
|
フリー・キャッシュ・フロー |
9,437 |
6,000 – 7,000 |
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1株当たり年間配当金(円) |
180 |
180 |
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CER: 恒常為替レート
当社のガイダンスは、主要な5つのビジネス領域における業績が引き続き好調に推移すること、規律をもって営業経費を抑制すること、および前提為替レートのプラス影響といった見通しを考慮したものです。
2022年度の売上収益について、当社は、成長製品・新製品が伸長することに加え、前提為替レートのプラス影響もあり、ベルケイド®の米国における独占販売期間満了による減収影響と日本の糖尿病治療剤ポートフォリオの譲渡により2021年度に売上収益に計上した1,330億円がなくなることによる減収影響が吸収され、引き続き増収となることを見込んでいます。また、Core営業利益については、ビジネスが好調に推移する見通しであることを主因として1兆1,000億円に達することを見込んでいます。
2022年度の業績予想およびマネジメントガイダンスにおける重要な前提条件
当社は、COVID-19の流行の動向およびウクライナとロシアの危機に関する情勢について、2022年度の当社業績に対して重大な影響を及ぼすことはないと現時点で入手可能な情報に基づき考えており、当社の2022年度業績予想およびマネジメントガイダンスはこの考え方を反映しています。
当社の2022年度業績予想およびマネジメントガイダンスには、約500億円のCOVID-19ワクチンによる売上収益への貢献を織り込んでいます。
当社の2021年度業績およびその他の財務情報の詳細については、こちらをご覧ください。 https://www.takeda.com/jp/investors/financial-results/
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品は、「すべての患者さんのために、ともに働く仲間のために、いのちを育む地球のために」という約束を胸に、革新的な医薬品を創出し続ける未来を目指します。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少遺伝子疾患および血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤とワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80の国と地域で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。
武田薬品工業(株)
GCAグローバルパブリックリレーションズ
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武田薬品工業(株)
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以 上