当社は、本日、国際製薬技術協会(International Society for Pharmaceutical Engineering:ISPE)による2022年の年間優秀施設賞(Facility Of the Year Awards:FOYA)の「Supply Chain」カテゴリーならびに「Pharma 4.0™」カテゴリーで受賞しましたのでお知らせします。「Supply Chain」カテゴリーでは、患者さんを中心に考えた新たなサプライチェーンを同種間葉系幹細胞治療製品で構築したことで受賞しました。さらに、ドイツのジンゲンにあるワクチン製造施設が「Pharma 4.0™」カテゴリーで受賞しました。
当社のグローバル マニュファクチャリング & サプライ オフィサーであるトーマス・ウォスニフスキー(Thomas Wozniewski)は、「当社の製造に対する姿勢は、患者さんのニーズに応えるという私たちの揺るぎない想いが原動力となっています。今回の受賞はこの想いをさらに強めるとともに、画期的な治療を開発し、患者さんにお届けするために当社の最先端施設で行われているイノベーションを示すものです。当社がISPEによるFOYAの2つのカテゴリーで受賞したことを光栄に思います。当社は今後もデジタルトランスフォーメーションを更に進めてまいります」と述べています。
FOYAの「Supply Chain」カテゴリーは業務のスピード、堅牢性、レスポンスの向上を目指した原則、システムおよび管理ツールの新規適用を評価するものです。今回の受賞は、当社の初の同種間葉系幹細胞治療製品におけるサプライチェーン・マネジメント・プログラムの全面的な見直し、中でも製造完了後72時間以内に患者さんに投与するための取り組みが評価されました。同種間葉系幹細胞治療製品の有効期間は短く、シームレスで厳密な温度管理下での輸送が必要であるため、迅速さが極めて重要です。当社は、「受注生産」プロセス実現のために、クラウドベースのコントロールタワー・プラットフォームを導入し、エコシステム(医療機関、流通・配送パートナー、当社の工場や事業部門)を繋いでいます。本プラットフォームにより、医療機関はウェブポータル経由で製造枠を直接予約した後、エンド・ツー・エンドの可視化およびサプライチェーンの各ステップでの通知により、最終製品の配送状態を追跡することができます。
「Pharma 4.0™」カテゴリーでは、ISPEは、高度なデジタル技術の革新が医薬品製造施設において安全性、製品の質、生産性における成果の向上につながったかを示した施設を評価しています。ドイツのジンゲンにある当社のワクチン製造施設は最先端の工程設備を備えて建設されており、主要部に高度なデジタル技術が重層的に組み込まれています。さらに、当社は同時に日常業務における検査精度を向上させ、誤判定率 を低減させるアプリケーションを開発するために、マサチューセッツ工科大学(MIT)との共同研究を行っています。
年間優秀施設賞(Facility of the Year Awards:FOYA)は2004年に創設され、新規の革新的なテクノロジーを活用して製品の品質を向上させ、高品質な医薬品を製造する際のコストを削減し、プロジェクト実施における進展を示す最先端のプロジェクトを表彰しています。FOYAプログラムは、テクノロジーや最先端のアプローチの新たな応用法の開発を共有し、設備設計、設備建設および稼働における成果を紹介する、薬学および製造業のプラットフォームを提供するものです。
詳細については、ISPE.org/Facility-Year-Awardsをご覧ください。
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品は、「すべての患者さんのために、ともに働く仲間のために、いのちを育む地球のために」という約束を胸に、革新的な医薬品を創出し続ける未来を目指します。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少遺伝子疾患および血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤とワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80の国と地域で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。
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以上