武田薬品工業株式会社は、本日、2020年度第3四半期の業績を公表しましたのでお知らせします。
当社チーフ フィナンシャル オフィサーのコスタ・サルウコスは次のように述べています。
「2020年度第3四半期の業績は、当社の安定的なビジネスモデルとポートフォリオの厚さ、そしてグローバルブランド14製品の力強い売上収益の成長によるものです。バリュー(価値観)に基づいた研究開発型のバイオ医薬品企業として、当社は今後も世界中のアンメット・ニーズの高い疾患を対象とした革新的な医薬品をお届けすることに注力します。当社は、今後12カ月に見込まれる7つの新規候補物質の新薬承認申請のうち最初の1つを完了しました。今後も次世代の革新的な治療薬となりうる医薬品をお届けし、すべての患者さんのために、ともに働く仲間のために、そしていのちを育む地球のために当社の責務を果たしてまいります。
勢いある事業の成長を維持しつつ、第3四半期累計で力強い利益率とキャッシュ・フローを実現し、ノン・コア資産の売却目標額を超過し、財務の健全性も維持しています。当社は、シナジーを創出し主要なビジネスエリアへの投資に注力しており、シャイアー社との統合を効果的、効率的に行ったことがこの進捗につながったと考えています。
第3四半期の力強い業績により、通期のマネジメント・ガイダンスを維持し、第4四半期には今年度末に向けて成長をさらに加速することを期待しています。過去数年間にわたる企業変革とこれまでに構築してきた世界レベルの研究開発体制を踏まえると、当社にとって2021年は、持続的成長を確実にするための多くの重要なマイルストンに満ちた重要な転換点になると考えています。」
財務・ビジネスハイライト
2020年度第3四半期累計(4~12月)連結業績
(億円) |
財務ベース |
Core(IFRSに非準拠)(1) |
実質ベース(2) |
||
2020年度 |
対前年同期 |
2020年度 |
対前年同期 |
||
売上収益 |
24,275 |
△3.6% |
24,275 |
△3.6% |
+1.1% |
営業利益 |
3,587 |
+120.7% |
7,806(3) |
△1.5% |
+8.5% |
営業利益率 |
14.8% |
+8.3pp |
32.2% |
+0.7pp |
32.1% |
当期利益 |
1,789 |
+320.8% |
5,198 |
△7.2% |
|
EPS(円) |
115円 |
+87円 |
333円 |
△27円 |
+4.5% |
営業活動による |
6,100 |
+25.9% |
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フリー・キャッシュ・フロー |
7,175 |
△3.8% |
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(1) 当社のIFRSに準拠しない財務指標のさらなる詳細については当社のホームページをご参照下さい。https://www.takeda.com/jp/investors/financial-results/
(2) 「実質的な成長」は、当年度と前年度(四半期もしくは年間)の業績を共通の基準で比較するものであり、マネジメントによる業績評価に使用されています。これら共通の基準で比較される業績は、年間計画レートを用いた為替レートを一定として、事業等の売却影響およびその他の非定常的もしくは特別な事象に基づく影響、本業に起因しない(ノン・コア)事象による影響を控除し算定されます。
(3) Core営業利益は、純利益から、法人所得税費用、持分法にかかる投資損益、金融損益、その他の営業収益およびその他の営業費用、製品に係る無形資産償却費及び減損損失を控除して算出します。その他、企業買収に係る会計処理の影響や買収関連費用など、本業に起因しない(ノン・コア)事象による影響を調整します。
(4) フリー・キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローから有形固定資産の取得による支出を控除し、有形固定資産の売却による収入を加えて算出します。さらに、無形資産の取得による支出、投資の取得による支出を控除し、投資の売却・償還による収入、現金及び現金同等物控除後の事業売却による収入を加えて調整します。
2020年度第3四半期累計は対前年同期で堅実な業績を維持
財務ベース売上収益は、主に為替と事業売却による影響を受け、2兆4,275億円(約235億米ドル)でした。2020年度第3四半期累計の実質的な売上収益成長率は、ENTYVIO、TAKHZYRO、および免疫グロブリンの力強い成長の寄与により対前年同期+1.1%となり、「一桁台前半の成長」という通期のガイダンスと一致しています。
財務ベース営業利益は、企業買収に係る会計処理の影響や統合費用が前年同期よりも小さくなったこともあり、対前年同期+120.7%の3,587億円(約35億米ドル)となりました。 企業買収に係る会計処理の影響や一時的な事象に基づく影響を調整したCore営業利益は、為替影響と事業売却の影響により対前年同期で減少し、7,806億円(約76億米ドル)となりました。Core営業利益率は32.2%となり、実質的なCore営業利益は対前年同期で+8.5%でした。為替影響と事業売却の影響を調整した実質的なCore営業利益率は、コストシナジーと営業経費効率化が寄与し32.1%となりました。
財務ベース当期利益は、対前年同期+320.8%の1,789億円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、対前年同期+25.9%の6,100億円となり、当社の貸借対照表を強化し、配当金、借入金、利息の支払いと返済を十分にカバーしました。資本的支出および事業等の売却から得られた資金を反映したフリー・キャッシュ・フローは、対前年同期△3.8%の7,175億円(約70億米ドル)となりましたが、この減少は、2019年7月のXIIDRA®譲渡に伴い受領した約3,755億円が前年同期に計上されていたためです。力強いキャッシュ・フローにより第3四半期にさらなるレバレッジ低下が可能となり、純有利子負債/調整後EBITDA倍率は同四半期末時点で3.6倍となりました。
COVID-19の世界的な流行拡大に伴う、2020年度第3四半期の連結業績への影響は複数の要因が相殺し合い軽微でした。ニューロサイエンス(神経精神疾患)といった一部の疾患領域において、外出制限期間中に患者さんの医療機関訪問の頻度が減少する等のマイナス影響が見られました。この動向は、特に最近の数ヶ月、世界各所で著しいCOVID-19の流行拡大が起きていることもあり、当期を通じて変動してきました。これらのマイナス影響は、服薬の利便性の高い特定の製品の需要拡大が流行拡大の初期に見られる等、処方動向によるプラス影響により一部相殺されております。営業経費については、渡航制限や集会の自粛等、特定の事業活動を自主的に制限したことにより経費使用が減少しました。これらの結果の利益に対する影響は軽微でした。
COVID-19に関する当社の最新の情報については、こちらを参照(COVID-19インフォメーションセンター)ください。
主要な5つのビジネスエリアの収益アップデート
当社の主要な5つのビジネスエリアである消化器系疾患、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー(がん)、ニューロサイエンスの財務ベース売上収益は合計1兆9,821億円となり、第3四半期累計の売上収益全体の約82%を占め、実質的な売上収益成長率は対前年同期+4.4%でした。グローバルブランド14製品の財務ベース売上収益は合計9,103億円(約88億米ドル)となり、第3四半期累計の実質的な売上収益成長率は対前年同期+15.4%でした。
消化器系疾患
消化器系疾患フランチャイズは、腸管選択的に作用する生物学的製剤であるENTYVIOが米国、EU、および日本で引き続き患者シェアを拡大し、財務ベース売上収益は5,888億円、売上収益比率は24%、実質的な売上収益成長率は対前年同期+14%。
希少疾患
希少疾患フランチャイズの財務ベース売上収益は4,467億円、売上収益比率は18%、実質的な売上収益成長率は対前年同期△3%。TAKHZYROの力強い実績の維持による遺伝性血管性浮腫予防市場での継続的な需要拡大により、遺伝性血管性浮腫のポートフォリオの実質的な売上収益成長率は対前年同期+16%。希少血液疾患は、想定されていた通りの競争激化があり、実質ベースで対前年同期△11%。希少代謝性疾患は実質ベースで対前年同期△1%であり、NATPARAを除くポートフォリオでは対前年同期+7%の成長を達成。当社は米国におけるNATPARA供給再開計画案に関して米国食品医薬品局(FDA)と緊密に連携しており、必要となるデバイス変更と製品試験の実施が2021年度以降に遅延する可能性が高いことを2020年度の前半に公表済み。
PDT免疫疾患
PDT免疫疾患は、米国でのGAMMAGARD LIQUIDならびに世界中での免疫グロブリン皮下注製剤の継続的な需要増に牽引され、財務ベース売上収益は3,130億円、売上収益比率は13%で、実質的な売上収益成長率は対前年同期+9%。アルブミンの売上は対前年同期で△10%であり、期ずれおよび中国における2019年の供給変動および当第3四半期におけるAlbumin Glassバッチの一時的な出荷中断が影響するものの、まもなく解決する予定。
オンコロジー(がん)
オンコロジーは、当社のポートフォリオの適応が継続的に拡大されており、ポートフォリオの中で成長ブランドが既存製品の売上減少を相殺し、財務ベース売上収益は3,185億円、売上収益比率は13%で、実質的な売上収益成長率は対前年同期+3%。
ニューロサイエンス(神経精神疾患)
ニューロサイエンスは、財務ベース売上収益は3,151億円、売上収益比率は13%で、実質ベースで対前年同期△2%。ポートフォリオは、COVID-19に関連した外出制限で患者さんの受診や診断が減少したことで成長の勢いが鈍化しており、処方傾向に回復の兆しが見えているものの、新規処方患者数はCOVID-19流行前の水準には戻っていない。
第3四半期累計のグローバルブランドのハイライト
ビジネスエリア |
製品名 |
財務ベースの |
対前年同期の実質的な |
消化器系疾患 |
ENTYVIO |
3,193 |
+24.0% |
希少疾患 |
TAKHZYRO |
659 |
+38.1% |
PDT免疫疾患 |
免疫グロブリン |
2,480 |
+13.7% |
オンコロジー |
ニンラーロ |
679 |
+20.4% |
オンコロジー |
アルンブリグ |
65 |
+29.2% |
経費削減と事業等の売却
シナジー創出および営業経費効率化が利益率の改善につながり、実質的なCore営業利益率は第3四半期累計で32.1%となりました。当社は迅速なレバレッジの低下も進めており、第3四半期末(2020年12月31日)時点の純有利子負債/調整後EBITDA倍率は3.6倍と、年間の配当金支払い後においても、2020年3月末時点の3.8倍からさらに低下しています。有利子負債残高は2018年度第4四半期末(シャイアー社の買収完了は2019年1月8日に公表)以降、約2年で1兆3,000億円(約125億米ドル)減少し、2021~2023年度に同倍率を2倍にする[i]という中期的なレバレッジ低下目標達成に向けて順調に進捗しています。
当社は、2019年1月以降現在まで、直近に公表した下記案件を含め11案件で合計最大約116億米ドルの売却について公表し、100億米ドルの売却目標額を超過しました。
さらに、不動産および有価証券の売却による7億米ドルの当初のキャッシュ創出目標および第2四半期時点での11億米ドルの目標を、現時点までに既に達成し、合計で約14億米ドルを創出しています。その結果、当社は、2020年度通期のフリー・キャッシュ・フローの予想を500億円上方修正し、7,500~8,500億円としました。
パイプラインのアップデート:今後12カ月に見込まれる7つの新規候補物質の新薬承認申請のうち最初の1つであるTAK-721の研究開発が進捗し新薬承認申請
当社は、世界レベルで最先端の研究開発体制を構築し、臨床段階にある多様でダイナミックな約40の新規候補物質を創出し、それらの革新的な治療薬をお届けしてまいります。当社のウェーブ1パイプラインは、ベスト・イン・クラス/ファースト・イン・クラスの治療薬となり得るものであり、重要なデータ読み出しや重要な臨床試験開始など、数多くの注目すべき開発後期のマイルストン達成が近い将来見込まれています。
当社のパイプラインのポートフォリオは今後10年の成長に大きく貢献する可能性を有しており、マイルストン達成に向け順調に進捗しています。第2四半期以降、既に12の短期的な主要マイルストンのうちの1つを達成しています(Maribavirの臨床第3相試験のデータ読み出し)。これは、2022年度までに見込まれる5つの重要なデータ読み出しの1つでもあり、すべてのウェーブ1パイプラインについて、直近に開発マイルストンを有しています。
当社の研究開発体制ではウェーブ1パイプラインが継続的に進捗しており、直近の状況は以下の通りです。
その他の重要なアップデート
2020年、当社は中国でTAKHZYRO(プレスリリース)、ENTYVIO、アドセトリス、REPLAGALの4つの承認を取得し、中国で最も多くの新薬承認取得をした企業となりました。
2020年12月にバーチャルで開催された第62回米国血液学会年次総会において、当社は実臨床下のデータおよびレトロスペクティブ研究など9つの抄録から重要な知見を発表しました。当社は今後も、血友病、フォン・ヴィレブランド病(VWD)、鎌状赤血球症(SCD)の治療における実臨床下のエビデンスの収集・応用を継続し、出血性疾患への継続的な取り組みの一環として、個別化治療を推進していきます。(プレスリリース)
2020年の米国アレルギー喘息免疫学会(ACAAI)のバーチャル年次総会において、当社は、臨床第3相HELP試験™の非盲検延長(OLE)試験の最終結果を発表しました。同試験は、TAKHZYRO(一般名:lanadelumab-flyo)注射剤が血管性浮腫患者における長期予防効果を有する治療選択肢となり得ることを示しました。試験の解析結果は、2020年11月に発行されたACAAIの学会誌である「Annals of Allergy, Asthma & Immunology」にも掲載されました。(プレスリリース)
最後に、当社は、抵抗性または不耐性を示す慢性期の慢性骨髄性白血病成人患者におけるアイクルシグ(一般名:ポナチニブ塩酸塩)に関する医薬品承認事項変更申請のFDAによる承認など、多くの革新的な医薬品の申請・承認などの直近の進捗を嬉しく思います。(プレスリリース)
主要な全社的な施策
当社が目指す「すべての患者さんのために、ともに働く仲間のために、いのちを育む地球のために。私たちはこの約束を胸に、革新的な医薬品を創出し続けます」という未来の実現に向けて以下の通り活動を進めています。
-すべての患者さんのために-
2021年のAccess to Medicine Indexにおいて業界をリードする順位を獲得
当社は、2021年のAccess to Medicine Indexにおいて総合で6位となりました。Access to Medicine Indexは、2年ごとに実施される厳格な調査プロジェクトで、グローバル大手製薬会社20社を対象に、医薬品アクセスに対する取り組みに焦点を当てたデータの収集、検証、スコア評価および分析を行います。当社は、「医薬品アクセスに対するガバナンス(Governance of Access)」のカテゴリーで首位になるなど、Access to Medicine Indexの評価対象である3つのカテゴリーすべてで高いスコアを獲得しました。また、医療制度の強化、コンプライアンスの領域でも優れた評価を得ました。当社のバリュー(価値観)に基づく戦略および当社のGrowth & Emerging Markets Business Unitが管轄する地域全体での「アクセス第一(Access First)」の取り組みが、患者さんの医薬品アクセスに関する問題の克服に、より持続可能な形で寄与しており、これらが今回のランキング獲得につながったと考えています。(プレスリリース)
-ともに働く仲間のために-
Global Top Employerに認定
当社は、世界で「Global Top Employer® 2021」に認定されたわずか16社のうちの1社として名を連ねており、4年連続で認定されました。Top Employers Instituteは、卓越した企業文化、職場環境、福利厚生、経験の機会を従業員に提供する企業を毎年Top Employerに認定してきました。Top Employers Instituteは、HR Best Practices Surveyの結果に基づいて組織をTop Employerに認定しています。当社は、Values(価値観)、Ethics & Integrity(倫理と誠実)、Organizational Change(組織変更)、Leadership(リーダーシップ)、Sustainability(持続可能性)、Performance Management(パフォーマンス・マネジメント)およびEngagement(エンゲージメント)の各項目でグローバルに高い評価を受け、4地域38カ国においてもTop Employerとして認定されました。今回の認定により、従業員に対する当社の積極的な取り組みが立証されました。(プレスリリース)
-いのちを育む地球のために-
カーボンニュートラルの達成
当社は、2019年度の当社のバリューチェーン全体でカーボンニュートラルを達成したことを公表しました。この成果は、当社内の省エネルギー対策、グリーンエネルギーの調達、ならびに再生可能エネルギー証書(REC)および高品質の検証済みカーボンオフセットへの投資に継続的かつ重点的に取り組んできたことが実を結んだものです。当社が掲げる2019年度のスコープ1、2および3の排出量100%削減に向けてこれらの対策を一体的に推進した結果、当社が持続可能性を追求する中でひとつの重要な目標を達成しました。環境に対する事業の影響を最小限にとどめることは当社にとって最優先事項であり、私たちの存在意義である「世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献する」ために必要なことです。(プレスリリース)
当社のサステナビリティレポートも合わせてご覧ください。
https://www.takeda.com/jp/corporate-responsibility/sustainable-value-report/
COVID-19に対する取り組みの最新情報
当社は、当社のバリュー(価値観)を道しるべとしながら、COVID-19への対応は、従業員の健康と安全の確保、当社医薬品を必要とされている患者さんへの提供、当社従業員が就業・居住する地域社会での感染の軽減およびサポートを中心に取り組んでいます。また、世界全体においてCOVID-19に対処するための様々な取り組みを進めています。
世界をリードするライフサイエンス企業3社が COVID-19の入院患者を対象としたCOMMUNITY試験への患者登録を開始 |
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Moderna社の新型コロナウイルス感染症ワクチン候補であるTAK-919の国内での臨床試験の開始について |
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新型コロナウイルス感染症ワクチンTAK-919(Moderna)とTAK-019(Novavax)を導入し、2021年度の承認を目標 |
2020年度ガイダンス
通期のマネジメント・ガイダンスを維持、前提税率の見直しにより財務ベースEPS予想を上方修正、有価証券の追加売却を反映しフリー・キャッシュ・フロー予想も上方修正
(億円) |
2020年度前回公表予想(2020年10月) |
2020年度今回公表予想(2021年2月) |
実質ベース |
売上収益 |
32,000 |
32,000 |
一桁台前半の成長(%) |
営業利益 |
4,340 |
4,340 |
|
Core営業利益 |
9,840 |
9,840 |
一桁台後半の成長(%) |
Core営業利益率 |
30.8% |
30.8% |
30%台前半 |
当期利益 |
1,240 |
1,805 |
|
EPS(円) |
79 |
116 |
|
Core EPS(円) |
420 |
420 |
10%台前半の成長 |
フリー・キャッシュ・フロー |
7,000~8,000 |
7,500~8,500 |
|
1株当たりの年間配当(円) |
180 |
180 |
|
当社は、2020年度第4四半期に向けて堅実な成長を維持しており、中期的に実質的な成長を加速させ、30%台半ばの実質的なCore営業利益率を達成する見込みです。2020年度のCoreおよび実質ベースのガイダンスに変更はありません。
2020年度ガイダンスにおける重要な仮定
当社のガイダンスは、当社の主要な5つのビジネスエリアに跨る勢いある成長の持続、14のグローバルブランドの実質的な売上収益の成長、コストシナジー実現の加速に対する経営陣の期待を表しています。
2020年度のガイダンスでは、主要な前提条件として、(i)ベルケイドについて、2020年度内に505(b)2申請に基づく皮下投与の新たな競合品の米国上市がない、(ii)武田コンシューマーヘルスケアと中国におけるノン・コア資産の譲渡を除き、2021年2月4日現在で公表した事業等の売却の影響を含んでいる、(iii)COVID-19に関する現時点での経営陣の見通し、などが織り込まれています。
当社は、COVID-19は2020年度の当社業績に対して重大な影響を及ぼすことはないと現時点で入手可能な情報に基づき考えており、当社の2020年度業績予想はこの考え方を反映しています。しかしながら、COVID-19を取り巻く状況は引き続き非常に流動的であり、新規または追加的な流行拡大や、主要市場におけるロックダウンや屋内退避命令の新規の措置や延長、その他政府による対策など、2020年度中の進展によっては、当社製品の需要減少やサプライチェーンに関連する問題の発生、または臨床試験の大幅な遅延など当社事業に深刻な影響を与える可能性があります。このような事態が生じた場合、当社事業や経営成績、財政状態に追加的な影響が及び、また、当社の2020年度業績は予想から大きく乖離する可能性があります。
当社の2020年度第3四半期の業績および他の財務情報の詳細については、こちらをご覧ください。
https://www.takeda.com/jp/investors/financial-results/
さらなる情報
当社は、2021年3月11日(日本時間)の成長新興国アップデートコールおよび2021年4月6日(日本時間)のウェーブ1パイプライン市場機会に関するコール(第2部)において、新興国市場の販売戦略と当社のパイプラインの進捗についてそれぞれご説明いたします。
<武田薬品について>
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品は、「すべての患者さんのために、ともに働く仲間のために、いのちを育む地球のために」という約束を胸に、革新的な医薬品を創出し続ける未来を目指します。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少遺伝子疾患および血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤とワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80カ国で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。
留意事項
本留意事項において、「ニュースリリース」とは、本ニュースリリース(添付資料及び補足資料を含みます。)において武田薬品工業株式会社(以下、「武田薬品」)によって説明又は配布された本書類、口頭のプレゼンテーション、質疑応答及び書面又は口頭の資料を意味します。本ニュースリリース(それに関する口頭の説明及び質疑応答を含みます。)は、いかなる法域においても、いかなる有価証券の購入、取得、申込み、交換、売却その他の処分の提案、案内若しくは勧誘又はいかなる投票若しくは承認の勧誘のいずれの一部を構成、表明又は形成するものではなく、またこれを行うことを意図しておりません。本ニュースリリースにより株式又は有価証券の募集を公に行うものではありません。米国 1933 年証券法に基づく登録又は登録免除の要件に従い行うものを除き、米国において有価証券の募集は行われません。本ニュースリリースは、(投資、取得、処分その他の取引の検討のためではなく)情報提供のみを目的として受領者により使用されるという条件の下で(受領者に対して提供される追加情報と共に)提供されております。当該制限を遵守しなかった場合には、適用のある証券法違反となる可能性がございます。
武田薬品が直接的に、又は間接的に投資している会社は別々の会社になります。本ニュースリリースにおいて、「武田薬品」という用語は、武田薬品およびその子会社全般を参照するものとして便宜上使われていることがあり得ます。同様に、「当社(we、usおよびour)」という用語は、子会社全般又はそこで勤務する者を参照していることもあり得ます。これらの用語は、特定の会社を明らかにすることが有益な目的を与えない場合に用いられることもあり得ます。
将来に関する見通し情報
本ニュースリリース及び本ニュースリリースに関して配布された資料には、武田薬品の見積もり、予測、目標及び計画を含む当社の将来の事業、将来のポジション及び業績に関する将来見通し情報、理念又は見解が含まれています。将来見通し情報は、「目標にする(targets)」、「計画する(plans)」、「信じる(believes)」、「望む(hopes)」、「継続する(continues)」、「期待する(expects)」、「めざす(aims)」、「意図する(intends)」、「確実にする(ensures)」、「だろう(will)」、「かもしれない(may)」、「すべきであろう(should)」、「であろう(would)」「することができた(could)」、「予想される(anticipates)」、「見込む(estimates)」、「予想する(projects)」などの用語若しくは同様の表現又はそれらの否定表現を含むことが多いですが、それに限られるものではございません。これら将来見通し情報は、多くの重要な要因に関する前提に基づいており、実際の業績は、将来見通し情報において明示又は暗示された将来の業績とは大きく異なる可能性があります。その重要な要因には、日本及び米国の一般的な経済条件を含む当社のグローバルな事業を取り巻く経済状況、競合製品の出現と開発、関連法規の変更、製品開発計画の成功又は失敗、規制当局による判断とその時期、金利及び為替の変動、市場で販売された製品又は候補製品の安全性又は有効性に関するクレーム又は懸念等、新規コロナウイルス・パンデミックのような健康危機が、当社が事業を行う国の政府を含む当社とその顧客及び供給業者に及ぼす影響、買収対象企業とのPMI(買収後の統合活動)の時期及び影響、武田薬品の事業にとってのノン・コア資産を売却する能力及びかかる資産売却のタイミング、当社のウェブサイト(https://www.takeda.com/investors/reports/sec-filings/)又はwww.sec.gov において閲覧可能な米国証券取引委員会に提出したForm 20-Fによる最新の年次報告書及び当社の他の報告書において特定されたその他の要因が含まれます。武田薬品は、法律や証券取引所の規則により要請される場合を除き、本ニュースリリースに含まれる、又は当社が提示するいかなる将来見通し情報を更新する義務を負うものではありません。過去の実績は将来の経営結果の指針とはならず、また、本ニュースリリースにおける武田薬品の経営結果は武田薬品の将来の経営結果又はその公表を示すものではなく、その予測、予想、保証又は見積もりではありません。
国際会計基準に準拠しない財務指標
本ニュースリリース及び本ニュースリリースに関して配布された資料には、実質的な売上収益、Core営業利益、実質的なCore営業利益、Core純利益、実質的なCore EPS、有利子純負債、EBITDA、調整後EBITDA、フリー・キャッシュ・フローのように、IFRSに準拠しないIFRS財務指標が含まれています。当社役員は業績評価並びに経営及び投資判断を、IFRS及び本ニュースリリースに含まれるIFRS以外の指標に基づき行っています。IFRSに準拠しない財務指標においては、最も近いIFRS財務指標では含まれることとなる、又は異なる数値となる一定の利益、コスト及びキャッシュ・フロー項目を除外しております。IFRSに準拠しない財務指標を提供することで、当社役員は、投資家の皆様に対し、当社の経営状況、主要な業績及び動向の更なる分析のための付加的な情報を提供したいと考えております。IFRSに準拠しない財務指標は、IFRSに準拠するものではなく、付加的なものであり、また、IFRSに準拠する財務指標に代替するものではありません(IFRSに準拠する財務指標を「財務ベース」指標として参照している場合があります)。投資家の皆様におかれましては、IFRSに準拠しない財務指標につき、これらに最も良く対応するIFRS準拠財務指標との照合を行っていただけますようお願い申し上げます。
当社のIFRSに準拠しない財務指標のさらなる詳細については当社のホームページをご参照下さい。 https://www.takeda.com/jp/investors/reports/quarterly-announcements/
医療情報
本ニュースリリースには、製品についての情報が含まれておりますが、それらの製品は、すべての国で発売されているものではありませんし、また国によって異なる商標、効能、用量等で販売されている場合もあります。ここに記載されている情報は、開発品を含むいかなる医療用医薬品の効能を勧誘、宣伝又は広告するものではありません。
財務情報
当社の財務諸表は、IFRSに基づき作成しております。米国会計基準に基づき作成されておりましたシャイアー社の売上収益は、IFRSに組み替えておりますが、両者に重大な差異はございません。
i 2020年12月の負債プロファイルは、2021年満期12.5億米ドル債、2021年満期9億米ドル債、2022年満期3億米ドル債のメークホールコール(2020年度第4四半期完了予定)を前提としている。