・売上収益の実質的な成長は、タケダの成長ドライバー(消化器系疾患領域、オンコロジー、ニューロサイエンス、新興国事業)の+11.8%の力強い伸長により、対前年同期+6.4%、主力製品であるエンティビオ(+34.1%)およびニンラーロ(+43.3%)が大きく貢献
・実質的な売上収益はすべての地域で増収、特に米国は2桁台の成長率となり、日本は2018年4月の薬価改定による影響を吸収しプラス成長、新興国も中国が成長軌道に戻ったことが寄与
(米国+14.1%、日本+6.6%、欧州およびカナダ+2.0%、新興国+6.2%)
・財務ベースの売上収益は対前年同期+0.4%、タケダの成長ドライバーの伸長が為替の減収影響(△0.5pp)と、2017年5月にテバ社との合弁会社に売却した長期収載品を主とする事業等の売却による減収影響(△5.6pp)を吸収
・実質的なコア・アーニングスは売上収益の増収と対売上収益比率+6.4ppの向上を反映し+40.3%の増益、売上収益比率については、製品構成の改善による粗利益率改善効果が+1.6pp、グローバル経費削減イニシアチブが業務に完全に組み入れられ、コスト意識が高まったことによる営業経費率改善効果が+4.8pp
・財務ベースの営業利益は、前年同期に、日本のテバ社との合弁会社に追加的に製品を売却したことと和光純薬の株式を1,063億円で売却したことにより△49.3%の減益となったものの、これらの影響を除くと+37.5%の増益
・実質的なコアEPSは+51.1%増加、財務ベースのEPSは、前年同期に、和光純薬の株式を売却したこととテバ社との合弁会社に第2陣の製品を売却したことにより△46.1%減少の100円
・ベドリズマブが日本において潰瘍性大腸炎の効能で承認を取得、また、皮下投与製剤による潰瘍性大腸炎の維持療法の臨床第3相試験において主要評価項目を達成
・ALUNBRIGの非小細胞肺がんのフロントライン治療とニンラーロの多発性骨髄腫に対する自家造血幹細胞移植後の維持療法の臨床第3相試験において主要評価項目を達成
・営業フリー・キャッシュ・フローはR&Dマイルストンの達成と前年同期のテバ社との合弁会社への製品売却影響を受けて△90.6%の減少
・ノン・コア資産の売却は計画通り、さらに319億円のキャッシュを創出
当社 チーフ フィナンシャル オフィサーのコスタ・サルウコスは、「タケダの力強いビジネス・モメンタムは2018年度も持続しており、優先事項である『Grow Portfolio(事業ポートフォリオの成長)』、『Strengthen
Pipeline(研究開発パイプラインの強化)』、『Boost Profitability(利益率の向上)』の着実な進捗が見られました。実質的な売上収益と利益率について、非常に力強いスタートを切ることが出来、コア・アーニングスの対売上収益比率は対前年同期+640bps向上しました。この利益率の改善は、規律ある営業経費管理を主因としており、グローバル経費削減イニシアチブが、KPI、目標、予算、システムといった形で業務に完全に組み入れられていることを表しています」と述べています。
(億円) |
2017年度 |
2018年度 |
成 長 |
|
財務ベース |
実質的な成長率2 |
|||
売上収益 |
4,482 |
4,498 |
+0.4% |
+6.4% |
コア・アーニングス1 |
1,063 |
1,168 |
+9.8% |
+40.3% |
営業利益 |
1,950 |
989 |
△49.3% |
- |
当期利益3 |
1,448 |
782 |
△46.0% |
- |
EPS |
186円 |
100円 |
△46.1% |
+51.1% |
1 コア・アーニングスは、営業利益から、製品に係る無形資産償却費及び減損損失、その他の営業収益およびその他の営業費用を控除して算出します。さらに、重要性のある、その他の非定常的もしくは特別な事象に基づく影響、本業に起因しない(ノン・コア)事象による影響を調整します。
2 「実質的な成長」は、当期と前年同期(四半期もしくは年間)の業績を共通の基準で比較するものであり、マネジメントによる業績評価に使用されています。これら共通の基準で比較される業績は、為替レートを一定として、事業等の売却影響およびその他の非定常的もしくは特別な事象に基づく影響、本業に起因しない(ノン・コア)事象による影響を控除し算定されます。
3 親会社の所有者帰属分
マネジメントガイダンス(成長率 %) |
|
実質的な売上収益 |
1桁台前半 |
実質的なコア・アーニングス |
1桁台後半 |
実質的なコアEPS |
10%台前半 |
1株当たり年間配当金 |
180円 |
(億円) |
2017年度実績 |
2018年度公表予想 |
増減(%) |
売上収益 |
17,705 |
17,370 |
△1.9% |
コア・アーニングス |
3,225 |
3,095 |
△4.0% |
営業利益 |
2,418 |
2,010 |
△16.9% |
当期利益 |
1,869 |
1,390 |
△25.6% |
EPS |
239円 |
178円 |
△25.7% |
為替レート |
1米ドル= 111円 |
1米ドル= 108円 |
通期の連結業績予想については、下記の前回発表予想(2018年5月14日の決算発表時)から変更ありません。本業績予想には、当社によるShire社買収の提案に関連する業績影響の年間の予想値を含めておりません。本件にかかる合理的な業績影響の予想値が確定次第、当該予想値を含めた業績予想をお知らせいたします。
武田薬品は現在、Shire plcに関するオファー期間(英国のCity Code on Takeovers and Mergers (以下、「コード」)において定義される期間をいいます。)にあります。コード第28条に基づき、武田薬品による2018年度のガイダンスに関する見解(2018年度における売上収益、Core Earnings、営業利益、税引前当期利益、親会社の所有者に帰属する当期利益、EPS、研究開発費、無形資産償却費及び減損損失、収益/費用、並びに実質的な売上収益、実質的なCore Earnings及び実質的なCore EPSに関する予想情報を含みます。)は、2018年度における業績予想(以下「武田薬品業績予想」)を構成します。
武田薬品業績予想に関する追加情報及び取締役による当該業績予想が有効なものであり、上掲の前提及び当社の会計方針に基づき適切に作成されている旨の確認につきましては、2018年5月14日付けの武田薬品2018年3月期決算短信をご参照ください。
2018年度第1四半期の連結業績の詳細およびその他の決算関連情報については、当社ホームページをご覧ください。https://www.takeda.com/jp/investors/reports/
以上
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