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CEOクリストフ・ウェバーが語る、タケダ独自のコーポレート・ガバナンスが正しく機能している理由

分散型アプローチと取締役会の独立性が、どのようにタケダを成功へと導くか

強固で機能するガバナンスを持たない企業は、線路がないまま走り続ける列車のようなものだ。代表取締役社長兼CEOクリストフ・ウェバーのもと、普遍の価値観に基づくグローバルな研究開発型バイオ医薬品のリーディングカンパニーとして変革し続けるタケダには、この例えは当てはまらない。

日本に本社を置き、約80の国と地域に拠点を持つタケダは、まさにグローバル・カンパニーであり、シャイアー社の買収により、さらなる事業拡大のチャンスをつかむこととなった。「この成果は、独立した取締役会によって支えられる、先進的で揺るぎないコーポレート・ガバナンスがあったからこそ成し得たのです」とウェバーは説明する。

2019年3月にミルケン協会が日本で初開催したシンポジウムのCEOラウンドテーブルの席上においても、ウェバーはコーポレート・ガバナンスをテーマに講演した。招待者限定のこのイベントには、日本、アジア太平洋地域、米国から、大手金融機関や企業トップマネジメント、機関投資家、および政府高官などが参加した。

「シャイアー社の買収により、タケダは新しい扉を開きました。11か国から集まった経験豊富なリーダーが率いる多様でグローバルなエグゼクティブ・チームと、完全に独立した取締役会に支えられたタケダの力強く機能するガバナンスモデルは、機動性に富む事業戦略を生み出し、我々が慎重にかつ素早く行動することを可能にしています。」
そしてウェバーは、シャイアー社との統合は、タケダの持つ多様性と豊かな経験、およびコアバリューへの揺るぎないコミットにより実現したと語った。

各国のニーズに応えるために、グローバルリーダーに権限を与える
患者さんとその居住地域のニーズに応えながら、革新的な医薬品を世界規模で提供し続けることは、終わりなき挑戦である。この道のりには不確実なことも多く、研究開発型バイオ医薬品企業は、常に未来を見据えて、迅速かつ効果的な方向転換に備えていなければならない。

タケダは力強さと機動性を兼ね備えた分散型のガバナンスモデルを構築し、各グローバルリーダーは、それぞれの地域の患者さんのニーズの深い理解に基づく重要な決断を下す権限を委ねられている。

ガバナンスの中核を成すもの
「ONE Takeda」としてシャイアー社と共に歩むにあたり、スピーディーな変革こそがさらなる成功へ導くと、ウェバーは確信している。ここで、両社の円滑な統合とタケダの長期ビジョンを実現するカギとなるのが、取締役会の体制である。

タケダの先進的な経営体制は、未来志向の戦略性を持つメンバーで構成され、その有効性を最大限に発揮するために独立性を重んじている。日本のコーポレート・ガバナンス・コードでは、企業の取締役会は少なくとも33%を社外取締役で構成することが推奨されているが、タケダは15名のメンバーのうち73%が社外取締役である。取締役会の機能は、取締役会議長である坂根正弘氏が取りまとめており、坂根氏は日本企業のグローバル化を支援するための専門知識と様々な事業におけるキャリアに基づく的確な助言を行ってきた。タケダ独自の、そしてゆるぎない取締役会の体制のもと、透明性と説明責任が正しく機能しているのだ。

「創業以来230年以上にわたり受け継いできたコアバリューは、私たちを成功へと導く道しるべとなっています」とウェバーは語る。
「私たちの強固なガバナンスは、『患者さん中心』『社会の信頼関係構築』『レピュテーションの向上』そして『事業の持続的成長』という4つの重要事項にフォーカスしてきました。それは今後も、決して変わることはありません」