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サステナブルなヘルスケアの未来をつくる — ダボス会議2020


スイスのダボスで開催された世界経済フォーラム(World Economic Forum)に世界各国のトップリーダー約3,000人が参加。「ステークホルダーがつくる持続可能で結束した世界」をテーマとする本会議において、保健医療システムの未来を考える公開討論が行われた。

タケダの代表取締役兼 CEO クリストフ・ウェバーは、4人の公式パネリストの一人として登壇。世界の医療が直面する課題について語り、革新的な医療と健康管理改善による成果の証である長寿が、持続可能なヘルスケアシステムの維持に大きく影響することを指摘した。


長寿実現への挑戦
「統計的に、私たちの多くは100歳まで生きることが可能です。 しかし長寿の実現には、医療への投資が非常に重要であることを社会が理解しなければならない、という課題があります」とウェバーは述べた。
さらに、次の10年で飛躍的な進歩が見込まれる医療技術を、負担可能な医療費で誰もがアクセスできる仕組みをどのようにつくるか、という点が重要であることも指摘した。


広い視野で医療アクセスの優先課題を決定する
タケダのグロース&エマージング マーケッツ ビジネス ユニット プレジデントであるリカルド・マレックは、ダボス会議の関連イベント「Leaving No One Behind」において、サステナビリティ、負担可能な医療費、医療アクセスの密接な関係について詳しく解説した。さらに議論の中で、優れたアイデアを効果的に広めるパートナーシップの重要性についても強調した。
より広い視野で問題を捉えると、負担可能な費用で医療を受けられることは確かに重要だが、例えば地方やその周辺地域では患者さんを医療施設に搬送する仕組みを整えることの方を重視するとも説いた。


サステナビリティへの取り組みを有言実行
ダボス会議の直前に米・カリフォルニアで開催された J.P.モルガン・ヘルスケア・カンファレンスにおいて、ウェバーは2040年までにバリューチェーン全体でカーボンニュートラルを達成するという新たな目標を発表した。この野心的な目標を達成するために、事業活動における温室効果ガス(GHG)の排出をゼロにし、サプライヤーと協働して排出量を大幅に削減、残りの排出量を実証済みのカーボンオフセットで相殺することで達成を目指す。すでに2019年度から、再生可能エネルギーと実証済みのカーボンオフセットの使用を通じて、バリューチェーン全体でのカーボンニュートラルに取り組んでいる。

また、ダボス会議で毎年発表される「世界で最も持続可能な100社(Global 100)」に5年連続で選出された。Global 100にてタケダは、環境の持続可能性、低・中所得国における公正な価格戦略、および女性の上級管理職の割合という3つの点が評価され、サステナビリティにおけるグローバルリーダーとして製薬企業の中で第3位を獲得した。

タケダは世界トップ10に入る製薬企業として、世界中で人々の暮らしに影響する多くの医療上の課題を特定し、解決に向けて挑戦することを、自らの責任として自覚している。サステナビリティを優先課題として掲げることは、企業およびそのリーダーが長期的かつ高いレベルでのコミットメントを実証する一つの方法にすぎない。グローバルの主要なインデックスへのランクインは、私たちの出発点である。約束を実現するために、日々、歩み続けている。