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私たちのバリューに基づいて:新型コロナウイルス感染症との闘いをグローバルに支援する

2020年5月13日

この未曾有の時期にあっても、私たちの行動の指針となるのは「Better Health and a Brighter Future」― 世界の人々のより健やかで輝かしい未来に貢献するというミッションであることに変わりありません。私たちは、タケダイズム(誠実:公正・正直・不屈)と患者さん中心(Patient)、社会との信頼関係構築(Trust)、レピュテーションの向上(Reputation)、事業の発展(Business)というバリューに基づいて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響への取り組みを続けています。私たちは、常に患者さんを中心に考えるグローバルな研究開発型バイオ医薬品のリーディングカンパニーとして、何よりも患者さんとコミュニティに貢献することを使命にしています。

今日、このパンデミックそして地域特有の健康問題の緊急事態に効果的に対処するために医療システムを整備するという重要な取り組みとともに、COVID-19との闘いの最前線における取り組みを支援するという私たちの使命は、その緊急性がとりわけ高まっています。当社は既に、COVID-19治療薬となり得る高度免疫グロブリン製剤の開発加速を目指す協力体制であるCoVIg-19アライアンスを創設し、複数の製薬企業と提携していますが、本提携に加え、この度、国連COVID-19グローバル人道対応計画を支援するために、国連事務総長の要請に沿った3つのグローバルなイニシアティブに寄付することを決定しました。

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大薮貴子, チーフ グローバル コーポレート アフェアーズ オフィサー

タケダは、保健システムの強化、支援物資と医療ケアへのアクセス改善、ならびに食糧の安定供給を目指し、3つの国連主導機関に対して総額25億円を寄付します。寄付先は、世界的な危機の中でさらなる支援が必要とされる脆弱なコミュニティにおいてすでに支援活動を実施している、国連世界食糧計画(国連WFP)、国連人口基金(UNFPA)、国際原子力機関(IAEA)です。世界の人々の保健医療問題の解決に向けたタケダの長期的な取り組みに基づき、寄付金は、国連の要請に応える形で、COVID-19への対応の最前線で働く人々のニーズに応えるための緊急システムの構築に役立てられます。

寄付の内訳は以下の通りです。

国連世界食糧計画(国連WFPへ15億円を拠出し、国連WFPによるCOVID-19に対する人道支援活動のロジスティクスの対応、長期的な公衆衛生サプライチェーンの強化と、脆弱な立場にいる人々が物資へアクセスできるよう国レベルのパンデミック対策の改善を支援します。
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国連人口基金(UNFPAへ5億円を拠出し、世界的な健康危機の中で、生命にかかわる合併症を抱えている母子を含む妊産婦および新生児が、質の高い医療へアクセスできるよう支援します。
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国際原子力機関(IAEAへ5億円を拠出し、COVID-19の検査キットの提供を通じて、国立検査機関の技術およびオペレーションにおける診断能力の向上を支援します。
国連WFPを通じたパンデミックへの対応と準備、保健サプライチェーンの強化
保健サプライチェーンがパンデミックによる新たな脅威や前例のない脅威に直面する中、現在、必要不可欠な物資を手に入れられない人々は20億人にのぼると推定されています。タケダは、人道支援コミュニティにおけるロジスティクスをリードする国連WFPと5年間のパートナーシップを結び、既存のサプライチェーンを改善することによって保健システムの回復力を高め、保健医療が受けた打撃を吸収し、対応していく能力を強化するために協働します。
本パートナーシップは2つの段階に分けて実施されます。第1段階は、国連によるCOVID-19グローバル人道対応計画を直ちに支援するもので、COVID-19に対応するために働く人道支援従事者のための92床の治療・隔離センターと、世界保健機関やその他の人道支援パートナーをサポートする国連WFPがエンド ツー エンドの人道的物資の輸送を監視することを可能にするサプライチェーン コントロール タワーに資金を提供します。
第2段階では、アフリカ4カ国の公衆衛生関係者との連携に焦点を当て、彼らの能力強化や保健サプライチェーン管理のベストプラクティスの推進、対応ステーションやシミュレーションに基づくトレーニングなど様々なツールやプロセスを導入していきます。
UNFPAを通じた妊産婦と新生児のための質の高い医療アクセスの確保
COVID-19が世界中で急速に拡大し続ける中、医療制度が十分に整備されていない国では、妊産婦・新生児ケアなどの救急医療サービスに深刻な影響をおよぼす可能性があります。最前線で働く医療従事者が利用する個人防護具(PPE)や、妊産婦や新生児に不可欠な医療用品の不足などにより、これらの国々はCOVID-19による危機にさらされ、母子への深刻な影響が懸念されています。
タケダは国連の「COVID-19に対する要請」への拠出を通じて、COVID-19の流行期間中に生命に関わる妊娠合併症を抱える19,700人の女性を含む、少なくとも35万人の妊産婦と新生児に、生命を救う母子保健サービスを継続的に提供することを支援します。
本プロジェクトでは、最も脆弱性の高い地域と産科病棟を優先し、第一線の医療従事者 (そのほとんどが女性) が個人用防護具(PPE)を含む必要不可欠な医療用品を入手し、産科病棟が母子に安全な環境下で質の高い母子保健サービスを提供していけるよう支援を行います。
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IAEAを通じた国立検査機関の診断能力向上
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現在、IAEA加盟国において、国から指定された200以上のCOVID-19の国立検査機関がIAEAの援助を求めており、その需要は日々増加しています。
本拠出は、IAEAによるCOVID-19を引き起こす新型コロナウイルスを迅速かつ正確に検出・同定するための診断キット、機器および技術トレーニングの提供を通じた緊急支援の継続を目的としています。
なお、IAEAの緊急支援パッケージには、リアルタイムRT-PCR検査機器、キット当たり最大2,000の検査を行うことができる診断キット、PPEおよび検査用キャビネットといったバイオセーフティ供給品、ならびに世界保健機関の勧告に従ってウイルスを特定するための標準業務手順書(SOP)の提供が含まれています。
保健システムの強化に向けた当社のこれまでの複数年にわたるグローバルな企業の社会的責任(CSR)へのコミットメントに沿って、これらの新たな支援は、現在のパンデミックに対処し、将来の疾病の脅威やアウトブレイクに備えるために医療システムの能力を強化することを目的としています。私たちは、これらの機関と協働することで、タケダのバリューが患者さんやコミュニティのために今日も、そしてこれからも変化をもたらし続けることを願っています。

 

 

*国連WFPはいかなる製品やサービスの利用を推奨するものではありません。