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タケダのパートナーシップ戦略によりがんとの闘いに取組む

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細胞療法が、がん患者さんの生活へプラスのインパクトをもたらす可能性について、Oncology Cell Therapy and Therapeutic Area Unitのヘッドを務めるクリストファー・アーレント(Christopher Arendt博士にインタビューを実施しました。

 

タケダによるGammaDeltaTherapeutics社(以下「GammnaDelt社」)を買収するオプション権の行使は、Maverick Therapeutics社の買収に続く、タケダによるR&Dパートナーシップ戦略の実践の一例です。

また今回の買収は、タケダのがん免疫療法のパイプラインの拡張における重要なステップであり、GammaDelta社のプラットフォームを、ナチュラルキラー(NK)細胞および人工多能性幹(iPS)細胞療法プラットフォームを含む、タケダの細胞療法ポートフォリオへシームレスに統合することが可能になります。

Oncology Cell Therapy and Therapeutic Area Unitのヘッドを務めるクリストファー・アーレント博士に質問しました。

 

Q:タケダのGammaDelta社との提携は、ガンマ・デルタT細胞を免疫療法に活用することに焦点を当てています。簡単に言うと、この細胞はどのようなものであり、がんとの闘いになぜ重要なのですか?

CA:ガンマ・デルタT細胞で特に興味深いのは、「自然免疫」と連動している点です。そのため、がんなどの脅威に対して強力な免疫反応を結集する潜在能力を備えています。

腫瘍に対する認識能力を高める遺伝子を組み込んだ場合には、がんが持つ免疫の監視からの回避機構を克服する可能性があります。

GammaDelta社との提携により開発された細胞療法プラットフォームには、これらの細胞を用いた同種免疫療法を実現するための技術が含まれています。

これらの同種免疫療法は、単一の細胞ソースを用いた製品であり、製造過程の中で多くの患者さん達に投与できるように調整されます。

ガンマ・デルタT細胞は血液がんだけでなく、細胞療法プラットフォームが未発達な領域である固形がんにも効果を発揮する可能性があるという特徴を備えています。

 

Q:今回の買収計画はタケダにとってどのような意味がありますか。

CA:GammaDelta社やMaverick Therapeutics社など、独自の技術プラットフォームと、深い専門知識を有するイノベーターとのコラボレーションは、タケダのR&D活動に変革をもたらし、がん患者さんにとって有望なソリューションをより的確に、早く特定することを可能にします。

タケダは、自然免疫系の活用に焦点を当てた、細胞治療、そしてより広範にはがん免疫治療のポートフォリオにおいて、引き続き進展を遂げています。

その中には、最近POC(概念実証)にあたる早期段階の試験でポジティブな結果を示したファーストインクラスのSUMO化阻害薬であるsubasumastat(TAK-981)や、同じく最近POCの試験目標を達成したファーストインクラスの標的免疫療法であるmodakafusp alfa(TAK-573)などをはじめとする新規プログラムが含まれています。

GammaDelta社の買収は、2022年度第1四半期に最終決定される見込みです。本買収の完了は、米国の1976年ハート・スコット・ロディーノ反トラスト強化法(HSR法)を含む反トラスト法に関わる審査の完了を条件としています。

 

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