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製造現場のDXに挑むタケダのデータサイエンティスト

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ここ数年で目にする機会が急激に増えてきたトレンドワードの一つが「DX」。「デジタル・トランスフォーメーション」を意味するこの言葉は、日本においても企業が取り組むべき必須項目となっています。

革新的な医薬品を創出するタケダにおいても、「データ&デジタル」の力を事業に積極的に取り込んでおり、今年2月には担当の執行責任者を任命し専門部署を立ち上げるなど全社を挙げた取り組みが進んでいます。創薬から医薬品の製造・提供および製品ライフサイクルの管理にいたるまで、製薬のバリューチェーンのあらゆるステージでデータ&デジタルの活用が進む中、急激に活躍の場が拡大しているのが、データサイエンティストです。

 

データサイエンティストの役割

「データサイエンティスト」というと、データを取り扱う数字と分析のプロという漠然としたイメージが頭に浮かぶかもしれませんが、この職種に求められるのは、数字を扱うための数学的な素養だけではありません。統計学の知識、分析力、ITスキル、分析結果をビジネスの現場に適用し、他職種の仲間とコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めていく能力など、求められる力は幅広い領域におよびます。

タケダには、製薬をはじめ他の製造業や宇宙開発、コンサルティングなど、様々な分野・業界でデータを扱い課題を解決してきたプロたちが集い、データを持続的な事業の成長に活用すべく日々の挑戦を続けています。

 

タケダの進化を推進する

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GMSジャパン戦略企画部データサイエンスグループ ヘッド
深川 俊介

「患者さんの体に作用する医薬品の製造において、そのプロセスは厳しく管理されおり、例えばデータ分析の仕組みを導入するためには、それぞれの現場に応じた様々な角度からの事前検討や適切なプロセスをとることが必要です。このような複雑な環境下で、データとデジタルの活用をどのように加速してイノベーションを起こしていくかが、私たちに課せられたチャレンジです。」とGMSジャパン戦略企画部データサイエンスグループ ヘッドを務める深川俊介は語ります​。

データサイエンティストはパソコンに向かってデータを分析することが主な業務だというイメージを持たれがちです。それに加えて、課題の本質を見極め、データの出所をしっかりと理解した上でデータ分析や解析モデルの構築を行うことができるように、様々な情報収集を行うことも非常に重要な業務です。だからこそ深川のチームメンバーはオフィスだけでなく、製造現場である工場に自ら足を運び、現場の仲間たちと密接にコミュニケーションを取りながら生産性や効率改善のためのプロジェクトを推進しています。

その深川が率いるチームには、製造業界での豊富な経験を活かしてKPIモニタリングシステムの開発に取り組むメンバーや、宇宙物理で学んだセンサー開発のノウハウを故障予知に活かしているメンバー、日米の医療医薬業界で培った経験をもとに製造量改善に取り組むメンバーなど、多種多様なバックグラウンドをもったエキスパートが集まっています。

自身を突き動かす原動力について、メンバーの一人は「長年培ってきたデータ分析やAIの知識・技術が、現場の改善に大きく貢献できる点にやりがいを感じています。また、私のチームは海外チームと仕事することも多く、多様な文化の中で共にプロジェクトを進めたり、互いに刺激を与え合ったりすることができるのは、グローバル企業ならではの魅力的な環境だと感じています」と語ります。

タケダのデータサイエンスチームは製造現場と密接に協働しながら、社内のプロセスやビジネスを改善する独自のポジションを築いてきました。今後もグローバル企業の利点を生かしながら、より多様なスキル、新しい視点を取り入れ、活用していくことで、タケダをさらに成長、進化させる取り組みを進めます。

動画も是非ご覧ください
https://www.240.takeda.com/spotlight/05/