武田薬品工業株式会社
本態性血小板血症は、造血幹細胞に異常が生じて、おもに血小板が異常に増加する血液の病気です。病気が進行すると、血管内で血のかたまり(血栓)ができやすくなり、同時に血液を止める働き(止血機構)の異常も加わり出血をきたしやすくなります。多くの場合、目立った兆候がなく、定期的な血液検査で発見されることがあります。本態性血小板血症は根本的な治療法がないことから、血栓性または出血性の症状が現れることを防ぐために、増加した血小板を減少させることが治療の目標となります。
白血球や赤血球、血小板の数の異常による病気は、目立った症状がないものも多く、適切な治療を受けないまま重症化することがあります。
このうち、血液検査値の異常が発見の手がかりとなることの多い骨髄増殖性腫瘍について、小松則夫氏にうかがいました。
本態性血小板血症(ET)の疾患についての解説と治療目標や治療方法についてご紹介しています。合わせて、日常生活を過ごすうえでのポイントやMPN-JAPAN(骨髄増殖性腫瘍患者・家族会)についてもご紹介しています。
本態性血小板血症はどのような病態かを説明し、血栓症、出血の合併症予防に関する日常生活の留意事項を紹介しています。